MAMESHIBA DIARY

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お祓いに行ってきました【旦那編②】

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こんにちは! かほです!

 

これはひょんなことをきっかけにお祓いに行くことになった私と夫の体験談です。

ここまでの記事はこちらから ➤➤➤ 【きっかけ編】【例の御札編】【不思議体験編】【感動のラスト編

 

 

 

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さて、早速続きをお話していきます!

 

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塩で口と手を清め、いざ御神前へ。 2回目のご祈祷が始まります。 私にはもう何も憑いていないことが1回目で分かったので、今回は最初から目を開けてしっかり旦那氏の様子を見ることに。

神主さんのパンパンという二拍手を合図に祝詞奏上が始まります。 目を瞑って合掌している旦那氏。 彼の様子がおかしくなり始めるのはすぐのことでした。 1回目と同じように左右にゆらゆらと達磨のように大きく揺れ始め、そして数分経てばまた静かにすっと揺れず元に戻ります。 彼の中で、これが友人の霊が降りてきた合図だったんでしょう。 突然大きな声で泣き始めたのです。

その様子を横で見ながら私は、「きっと今頃神主さんに言われた通り心の中で友人の彼に話しかけているんだろう。」と思いました。 彼の顔は恐怖などではなく、ただシンプルに悲しんでいる表情をしていました。 そういえば私もお祓いをしてもらった時に付き添いで来てくれた後輩に同じことを言われました。 「本当に悲しそうな顔をして泣いてました。」その意味が彼を見ていてすごく理解できました。 思わずもらい泣きをしそうになりました。 大きな声で泣き叫んでいた旦那氏も、5分ほど泣き続けてまた急に静かになりました。 微動だにせず、そこにしっかり座っています。

 

祝詞を奏上し終えた神主さんが、こちらに振り返り霊体への問いかけが始まりました。 「さぁ、この場を借りて今ここに降りてきている霊がいるならば、皆に分かるようにその者の体を借り手を借り、分かるように現せ。」との問いかけに対して、かすかに合掌している手が震えはじめます。 問いかけを重ねるにつれて、そのかすかな震えが次第に大きくなってくるのがわかります。 「〇〇(旦那氏のフルネーム)の友人の〇〇か?」との問いかけをするや否や、また旦那氏が大きな声で泣き始めました。 「そうか、そうか。 生前お世話になったこの者に対して、感謝を伝えたかったんやな。」「ほんまは生きているときに直接言いたかったのに言われへんかったんやな。」「感謝してもしてもしきれへんのやな。」「この者が一番大切な友達やったんやな。」という問いかけ全てに、大きな声で泣きながら今度はしっかり頭を振ってうなずいていました。

その姿を見てついに私も堪えられなくなって泣いてしまいました。 亡くなってもなおここまで感謝し続けるその友人の姿と、そんな友人を持てた旦那氏の関係が本当に素敵だと思った。

「そうか、その感謝の気持ちはこの者にもしっかりと今日伝わった。だから今日は神上がりする日にするからな、それでええか?」という問いかけにもしっかりうんうんうんと頷きました。 その表情は嬉し泣きといった感じでしょうか。 その感情は私にもとても理解ができました。 私は何か特別なことを考えているわけではないけれど、心の中では「やっと・・・、ついに・・・!」という何か報われた時に感じるような喜びとその涙でした。

そこから神主さんは霊体が成仏するためのご祈祷を始めます。 その間も彼は泣き続けます。 しばらくして霊体が成仏できた時には泣くことを辞め、最後はしっかりと前を見据えて合掌をしてすべての工程を終えます。

神主さんが席を外した後も完全に放心状態の彼。 でもどこかすっきりとした表情です。 自分の足で移動が可能になったときに居間へと移りもう一度お話をしました。

 

神主さん曰く、友人の彼はとにかく旦那氏にお礼がしたかったんじゃないかと。 本来は死後に誰かに着くとすれば親族に憑くことが多い中で、その友人はあえて自分の残された家族ではなく友人である旦那氏を選んで憑いていた。 それは憎かったわけでも、不幸にしてやろうとしていたわけでもなく、ただ最後に旦那氏にありがとうと感謝を伝えたかったんじゃないかと。 それがなかなか気付いてもらえないまま9年も経過してしまい、成仏できないことが日に日に苦しくなってきてしまったから体の不調やネガティブな気持ちで合図を出してしまった。 本当は旦那氏を困らせたかったわけではないと。 生前もその友人に対して気遣いや手助けをしてきた旦那氏。 これからは旦那氏のことをしっかり守ってあげるようにと神様と約束をしてくれたそうです。

悪いものが憑いていると見れないといわれていた御札に反応したのも、本来悪いものというのは多仏(先祖や親族以外の霊のこと)を意味するため、例え大切に思っている友人で会っても多仏である以上は反応してしまったんだろうとのことでした。

全ての工程を終え、そのお話を聞いた時には私は何か一本の映画を見終えたような言い表せられない気持ちになっていました。 お祓いって全部が全部怖いわけじゃないんやな、憑いている霊ひとりひとりにエピソードがあってむしろ感動するやん・・・と思いました。

 

 

これはさらに後日談になりますが、お祓いをして数日経った今、旦那氏がこれまで以上に優しくなりました。 最近まではちょっとしたことでの喧嘩が多くなって、言葉が攻撃的になる瞬間もあったのですがそれもなくどんなことにも穏やかに落ち着いて話せるようになって、なんだか人が変わったような感覚です。 お祓いを受けて人をより大切に思うようになったのか、それとも憑いていた友人が彼を守ろうと攻撃的になってしまっていたのか、それは分かりませんが本当に連れて行ってよかったと思ってます。

 

 

さて、ここまで8記事分、多分2万文字分くらいでお話ししたお祓いに行ってきましたシリーズですが今日こそ本当に終了です! ありがとうございました(*'ω'*) なかなか周りの友人にもない経験をしたと思ったので、ちょっとでも多くの人にこのお話ができてよかったです。

もし関西に住んでいる方でお祓いに行きたい方がいればご相談ください、経験した私だからこそ力になれるところはなりますし、今回行ったところもご紹介しますし一人で怖ければ付き添いもしますので。 ではまた!

 

 

 

今週のお題「暑すぎる」

 かほ