MAMESHIBA DIARY

Every hundred feet the world changes

ホームステイのお話

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こんにちは! かほです!

 

今回は久々に私がオーストラリアでホームステイした時の事を話そうと思います(*'ω'*)

 

10月1日に入国し、その日から12週間お世話になることになっていました。 

私のホストファミリーはフィリピン出身の家族で、お父さん、お母さん、

当時14歳のお兄ちゃんと、当時5歳の弟の4人家族で、 

私が住み始めた1週間後に3歳上のフランス人がルームメイトとして入る予定でした。

 

 

学校はシドニーのセントラル駅から歩いて5分の所にあり、

ホームステイ先のおうちはルーティーヒル駅から歩いて8分くらい、

セントラルからルーティーヒルまで快速で1時間くらいの場所でした。

 

 

え、1時間もするん? もはや和歌山と大阪くらいの距離感やん。 シドニーって広。

が最初の印象でした。  

片道600円くらいするんですよね、しかも。 往復1,200円です。 

学生定期がないので、毎日オフピーク割引を使って早朝に出て遅めに帰っていました。

それでも節約できるのは往復で350円くらいです。

 

 

それだけでも大打撃なのに、かなりお金にケチな家族だったんです。

家の中でWi-Fiを使いたければ、追加で週$20(約160円)

洗濯をしてほしければ、1回$20(約160円)必要でした。

通学費だけでも週6,000円くらい掛かってるのに

さらにWi-Fiと洗濯でお金がかかるのが学生にはつらかったので

勉強は毎日朝一番に学校に行って、授業後も残って、学校のWi-Fiで勉強してました。

洗濯は手洗いできるものはできるだけ手洗いして洗濯の量を増やさない努力を。

 

ここまでは、まぁよくある話なので気にしていませんでした。

 

1週間経った頃、

お風呂上りにドライヤーをしていると「ドライヤーの時間が長すぎる。」と

ホストマザーからお叱りがありました。

私はその頃鎖骨にかかるくらいの髪の長さだったので、

確かに毎回5~6分くらいはかかっていましたが、

それでもできる限りうるさくしたくない想いでタオルドライをしてから

ドライヤーをかけていたのに・・・。

「そもそも毎日髪の毛を洗う必要はあるの? 私たちは3日に1回しか洗わない。」

「ドライヤーもかけない。 お出掛けするためにヘアセットするときしか使わない。」

「毎日ドライヤーをかけたいのであれば1日$1(約80円)払ってほしい。」

「私たちはボランティアではない。ホームステイ代は払ってもらってるけど、

 朝と夜の食費だけでその料金は使い果たす。」

と言われたい放題。

 

さすがにみかねたホストファザーが助けに入ってくれて、

「ここからは俺が話すよ。」とホストマザーは退散して二人っきりに。

ホストファザーは本当に日本人やホームステイに対して理解のある方で、

いつもどんなことにも誉めてくれる素敵な人でした。

「俺の妻があんなことを言ってしまって申し訳ない。

 オーストラリアでの電気代は決して安くないから気になったんだと思う。

 妻の言う通り、$1は形だけ毎回払ってほしい。

 妻がいない時に全てかほに返すからそれで許してくれないか。」

と頭を下げてくれました。

 

正直、この時に残り10週間もこの家に住むのは耐えられない。と思い

お金が返ってこなくてもいいから家を出ようと決意しました。

 

 

後日、学校に行く前にヘアアイロンで髪をくるくるに巻いたら、

それがホストマザーにばれてまたお叱り頂きました。(笑)

「パーティーでもないのにわざわざ髪をセットする意味はなんなの?」

と嫌味を言われたので、

「パーティーがあるんです。今日は金曜日でしょ?」と返しておきました。

 

 

他のおうちは朝ご飯夜ご飯、場合によっては昼ご飯も持たせてくれるのに、

洗濯もセルフでする代わりに無料でやってくれるところも多いのに、

Wi-Fiももっと安かったり、少なくともドライヤー代請求されないのに・・・

と思うと、交通費に週$60払って他も払うくらいなら

学校の近くに安い家を探して通学に費す2時間だけでも働いた方が賢いのでは?

と気付いてしまいました(笑)

 

 

ということで、その出来事から3日後には新しい家を自分で契約して

14日目に引っ越しを。

 

 

ホストマザーとの相性が悪かっただけで、

ルームメイトやホストファザー、子供たちのことは大好きでした。

5歳の弟ちゃんはたった2週間なのにものすごく懐いてくれて、

ホストファザーにも英語をたくさん教えてもらって・・・

私もよくしてもらっている分お金お金とは言いたくなかったですが、

それでも渡豪したてでバイトもしていない学生がそんな大金3か月も使えば破産案件。

 

 

幸い、新しいシェアハウスは学校から歩いて15分のUltimoで見付けることができ、

手数料を差し引いた8週間分はホームステイ代も返金してもらえることに。

バイト先もすぐに見つかり、通学時間も短くなり、ルームメイトにも恵まれ、

さらに今の旦那さんにも出会うことができたわけですね。

 

www.kahohira.com

 

 

 

引っ越しの前の日、子供たち2人と一緒にリビングを暗くしてお菓子を準備し、

ミニオンの映画鑑賞会をしました。

早く寝なさいと叱るホストマザーのその日ばかりは優しかった。

引っ越し当日も、家族は玄関先まで見送ってくれてさよならを。

5歳の弟はたった2週間しか一緒にいなかったのにくっついて泣いてくれました。

大きいキャリーケースとボストンバッグをもって、

ホストファザーがRooty Hill駅まで送ってくれて、最後にハグをしてお別れしました。

「君につらい思いをさせてしまったのなら、申し訳ない。

 離れていても僕達は家族だから、

 何か困ったことがあればいつでも連絡をしてくるといい。 

 うちに来てくれてありがとう。」

と言ってくれて、笑顔でさよならしたあと電車の中で少し泣きました。

 

新しい家の近くの駅についてからは

見知らぬサラリーマンにキャリーケースを運ぶのを助けてもらい、

家についてからもルームメイトたちが部屋まで荷物を運んでくれて、

1日で人の優しさにたくさん触れた日。

 

 

ホームステイは2週間しかなかったけど、経験して本当に良かった。 

 

 

お題「わたしの宝物」

かほ